シチューと言っても、日本人が想像するクリームシチューとかビーフシチューとは完全に別の料理です。
簡単に特徴を挙げておきます。
- パウダースパイスを使わない(ホールスパイスのみ)
- タマネギの炒めが浅い
- ココナッツミルクを仕上げに加える
- メインの食材は野菜、チキン、マトンなどいろいろ
- 食材から出る味、ホールスパイスの香り、ココナッツミルクの甘味だけでシンプルにキメる
- 朝食の定番
- 米粉とココナッツミルクで作るクレープ、Appam アッパムと食べる
では、作ります。
材料
【スパイス以外の材料】
- 骨付き鶏肉500g(手羽元を使用、ぶつ切りもも肉などあれば是非)
- 油大さじ1
- カレーリーフ10枚くらい(なければ省略)
- しょうが親指大(やや細かめにつぶす)
- 青唐辛子1本(縦に切れ目を入れる)(ししとうでも)
- タマネギ100g(縦半分に割ってから更に縦に3等分し、繊維を断ち切る方向にスライス)
- 塩小さじ1
- じゃがいも100g(一口大に切って断面を水で洗っておく)
- ココナッツミルク150cc
【ホールスパイス】
- ブラックペッパー12粒
- クローブ6本
- カルダモン4個
- シナモン1cm×6cm


【テンパリング用材料】
- ギー大さじ1(なければバター)
- レーズン大さじ1/2
- カシューナッツ大さじ1/2
- エシャロット30g(スライス)(なければタマネギ)
作り方
- 鍋に油、ホールスパイスを入れて中火で加熱する。カルダモンやクローブがふくらんでいい香りがしてくるまで。
- 弱火にして、カレーリーフ、しょうが、青唐辛子を加えてまぜる。
- タマネギを加えて炒める。できるだけ強火で透明になるまで。肉カレーの標準的な炒めと比べると、炒めがかなり浅いです。色をつけません。
- 鶏肉を加えてまぜる。中火で鶏肉の表面が白くなるまで炒める。
- 水150ccと塩を加えて煮る。沸騰させてからは弱火。
- 30分経過したら、じゃがいもを加える。じゃがいもに火が通るまで煮る。じゃがいもを加えた段階では写真のような状態。
- 火を止めて、ココナッツミルクを加える。じゃがいもを崩さないようにまぜる。
- テンパリングをする。フライパンにギーを入れて加熱する。レーズンを入れて軽く色づくまで炒め、レーズンだけをシチューの鍋に入れる。同じフライパンにカシューナッツを入れて軽く色づくまで炒め、カシューナッツだけをシチューの鍋に加える。さらにエシャロットを軽く色づくまで炒め、ギーごとシチューの鍋に加える。
- 食べる。
注意点
- 筆者は間違いを犯しています。さて、何でしょうか。
- ココナッツミルクが多すぎます。写真は200ccで作ったものです。ただの計り間違いです。
- ということで、ほんとはもう少しだけトロっとなります。
- 水を入れすぎないように注意。鶏肉から結構な水分が出ます。最初は少なめに入れておいて、足りなければ後で加えるのが無難。筆者は肉を煮始めるときに100cc、じゃがいもを煮始めるときに50cc加えました。
- ココナッツミルクを計り間違えたヤツが言うのも何ではある。
食材について
- 入手可能なら、ぶつ切りのもも肉で作るのはおすすめです。骨から出汁がでやすいものを、ということですね。
- 本来はじゃがいもとニンジンを使うのが定番ですが、筆者はニンジンが嫌いなので今回は使用しませんでした。もちろん、これから先も使用しません。
- できればレーズンは酸味の強いタイプを。日本で比較的入手しやすいものだと、グリーンレーズンがいいと思います。なければ茶色のレーズンでも構いません。
- ライスよりはパンと合います。バゲットなど。
- ココナッツミルクの分量が想定どおりではありませんでしたが、実際のところ好みに応じて、100~200ccの間で調整していいと思います。
- 計り間違えたヤツが言うと、死ぬほどウソくさく聞こえますね。
では、また書きます。
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